2017/08/04 06:18

世間のコーヒーを美味しくしたい。

当店の創業理念です。
その気持ちだけで3年間やって参りました。

美味しいコーヒーは今で云えばスペシャルティーコーヒー。

そもそも美味しいコーヒー豆は改めてコーヒーの産地に行かなくても既に日本にありました。
既にスペシャルティーコーヒーのムーヴメントは動き出しており
然るべき人がそれを買い、焙煎し世に出せば良かったのです。

当店ではその理念だけでなく、「美味しさ」の本質に触れ
「スペシャルティーだけで行こう!」と決めました。
生豆から焙煎・卸売りをするいわゆる「ロースター」さんも
当然スペシャルティーを取り扱うことができる訳ですが
うまく行っている状況ではありませんでした。

スペシャルティーコーヒーは生豆からカップまで、と言われ、
ある意味面倒くさいものです。
こんな細かい面倒な仕事は大手さんがやれるようなものでは
無かったのです。

ブルーマウンテンとか、ハワイコナとか、キリマンジャロとか。
それでは分かりませんね。農作物です、珈琲豆は。
日本のお米、日本でできたお酒、では全くどんな味なのか
分かりません。日本の様に国土の狭い国でそうなんです。
コーヒーの産地が国名だけではわからないんです。

スペシャルティーコーヒーは相対取引です。アラビカ、
ロブスタといった相場での取引ではなくて、品質が高ければ
高値で取引されます。
また、COE(カップオブエクセレンス)にエントリーし
入賞すればCOE受賞のタイトルや名誉の他に当該ロットは
オークションで販売されることになります。
当店は袋やケース単位でしか購入しておりません。

この急先鋒が「エスメラルダ・ゲイシャ」であります。
元はパナマでのオークションからスタートしましたが
余りの品質の高さと、人気から農園のプライベートでの
オークションが開催できるほどとなっています。
そのカッピングの会場には毎年参加させて頂いておりますが、
その花や果実のような余りの香りの高さに呆れるほどです。
そして毎年の価格の高騰に辟易してしまいますが、
それは品質と人気の高さゆえのこと、他に代えがたいコーヒー故仕方ありません。

スペシャルティーコーヒーは既にこのような状態にあり、
あとは「如何に拡販していくべきか」だけでありました。
本質が国名又はそれに準ずる呼称だけでなく、エリアや農園名、
栽培品種、収穫年次などが明らかなトレーサビリティと共に
「飲んでおいしい」コーヒー。売るしかないと。
ですので、当店はアイスコーヒーであっても
スペシャルティーです。間違ってもロブは使いません。
常に香りの高く、品質の高いコーヒーだけを提供していきます。

更に当店では、予定通り業務用卸売りの割合を増やして
おります。
これは一層多くの方に美味しいコーヒーを届けられるということでもありますし、一方で豆の回転を上げていくことで
新たな珈琲豆を皆様にお見せできるということでもあります。

これからもエスメラルダ・ゲイシャに代表される、香りの高い
美味しいコーヒーを提供して参ります。